学校日記

学校生活再開にあたり 2

公開日
2023/09/01
更新日
2023/09/01

学校

 朝の会時、オンラインで学校生活再開の節目に、私(校長)の方からお話をさせていただきました。画面の向こう側で姿勢を正しく聴いている仲間たちの姿がありました。さすがです!
 以下、私(校長)がお話させていただいた内容です。


 おはようございます。そして、お帰りなさい。
 とても暑い日が続いた中での夏休み、過ぎてしまえばあっという間でしたね。42日間の夏休み、みなさんはどのように過ごましたか?宿題や自主学習を頑張ったり、習い事に励んだり、仲間と遊んだり、家族と出かけたり…と、それぞれの夏休みを過ごせたと思います。先生方も、休むときはしっかり休みながら、今日からの授業に向けて準備をしっかりしてきました。今日は、みなさんの笑顔を見ることができ、とてもうれしかったです。
 さて、今日からの授業再開にあたり、今年は「ピンチはチャンス」というお話をします。校長先生が好きな言葉の一つです。この夏休み、多くのスポーツイベントがありました。中学生であれば、関東・全国大会、高校生であればインターハイ、大学生以上であれば、世界水泳、世界陸上、バスケットボールのワールドカップなどなど…。皆さんのお兄さんやお姉さん、家族、親戚の方々でも出場した方や活躍した方もいたかもしれません。実は、チーム宮和田の仲間たちの中にも、この夏に日本一になった仲間がいます。HPを見てみてください。
 大会は勝負事ですから、勝ちと負けがはっきりしています。負けを「ピンチ」とするなら、勝ちは「チャンス」になります。どんな勝負事でも、「勝ち続ける」ことは大変難しいことです。あの大リーグ・エンジェルスの大谷選手も、投手として勝ち続けることは難しいですし、ホームランを打つこともあれば三振することもあります。大事なことは「ピンチ」をずっと「ピンチ」とせず、その「ピンチ」から学んで「チャンス」につなげることなのです。
 甲子園で決勝を戦った慶應義塾高校と仙台育英高校の話です。優勝したのは慶応義塾高校でした。この慶應義塾高校も「ピンチをチャンス」に変えました。5カ月前の選抜全国高校野球大会では、1回戦で慶應義塾高校と仙台育英高校は戦っていて、延長線で慶應義塾高校が負けています。この負け「ピンチ」を、夏の甲子園決勝で見事に勝ち「チャンス」に変えたのです。しかし、何の努力や練習もせずに「ピンチ」を「チャンス」に変えられるわけはありません。負けてから、日々の努力や練習を積み重ね、勝ちへの「意地」と、慶應義塾高校の野球部であるという「プライド」、チームとして野球をエンジョイする「仲間意識」があってこそ、「ピンチをチャンス」に変えられたのだと思います。
 チーム宮和田の仲間たち、これからの生活の中で、「ピンチ」もあれば「チャンス」もあると思います。大事なのは「ピンチ」の時にどれだけ頑張れるかです。「ピンチ」をスポーツの負けだけでなく、これまでの学習や生活への取り組みに置き換えてみてください。授業への取り組み、テスト、先生からのご指導、委員会・係・登板活動など、自分で「ピンチ」をつくっていることはありませんか?マイナスな点をプラスな点に変えること、マイナス点をプラス点に変えることも「ピンチをチャンスに変える」ことと同じことです。
 さあ、今日から学校生活が再開します。チーム宮和田の仲間たちは「ピンチ」が訪れた時に、「チャンス」に変えられる仲間たちだと思っています。「ピンチ」が訪れた時、その「ピンチ」のままにせず、「意地」と「プライド」、「仲間意識」をもって「チャンス」に変えていってほしいと思います。また、チーム宮和田としてともに頑張ろう!

    取手市立宮和田小学校 校長 鈴木邦弘