SKYMENUを活用して多様な考え方を共有
【概要】
本年度の道徳では、毎時間SKYMNEU(ポジショニング、発表ノート)を活用し、子供たち一人ひとりの多様な考え方を共有し、お互いの意見を発表したり、自分の考え方を深めた。
【実施日】
令和3年5月〜令和4年3月
【学校・学年・科目】
戸頭小学校・3年生・道徳
【目標】
子供たち一人ひとりの考え方を共有することで、さまざまな考え方があることを理解し、自分の考え方を深める。また、ICTを活用することで普段は自分の意見を発表することが不得意な子にも自分の考え方を知らせる機会を持たせる。
【授業の流れ】
子供たちの意見を共有しやすいように、課題に合わせて、さまざまなICTの活用を行った。
《その1:「ボジショニング」の活用例》
1. 授業開始時に、先生が配布したボジショニングを全員が開く。
2. それぞれが自分の気持ちや考えをポジショニングの画面でマークする。
3. 受付を終了し、全体の様子を大型テレビに映して、みんなの気持ちや考え方を共有する。
4. 課題についての授業を行う。
(教科書や資料を読んだり、ポジショニングのマークを活用してどうしてそのように考えたのかなど、いろいろなポジションの意見を発表し合う)
5. ポジショニングの受付を再開する。児童は今日の授業で学んだことを踏まえて、もう一度自分の気持ちや考え方をマークしなおす。
(どうしてそのように考えたのかなど、いろいろなポジションの意見を発表し合う)
6. まとめ、ふりかえり。
《その2:「発表ノート」提出箱の活用例》
1. 先生が児童にテーマを伝え、それについて、思ったことや考えたことをそれぞれ発表ノートに記入し、先生に提出する。
2. 先生は提出箱を開き、全員のノートを選択して、「スライドショー」表示して大型テレビに投影する。
3. 受付を終了し、全体の様子を大型テレビに映して、みんなの気持ちや考え方を共有する。
4. 画面に一覧表示を使って、クラス全員の考えを共有する。(参考にしたい意見は大きく映して共有する)
※この方法で児童のノートを並べて表示すると、「画面一覧」機能に比べて下記のメリットがある。
・「画面一覧」表示よりも大きめに各ノートを表示できる。
・「画面一覧」表示では、ノートの所有者の名前が表示されてしまうが、この方法では画面に名前が表示されないため匿名性が高まり意見をかきやすくなる。
・「画面一覧」表示の場合は児童がノートを操作するとそれがそのまま表示されてしまうが、その心配がない
【成果と課題】
授業の初めにボジショニングを使うことで、それぞれの考え方の様子がわかるだけでなく、児童の授業に積極的に参加する姿勢がより一層強まった。また、今までは自分の意見をあまり発表できない児童の意見もくみ取ることができるようになった。
なお、年度当初はポジショニングを操作する必要がない時間帯も、タブレットPCをいたずらしてしまう児童も散見されたが、活用が進むにつれて、そのような児童はいなくなった。
《利用環境》
端 末:学習者用タブレットPC、指導者用タブレットPC
アプリ:SKYMENU(発表ノート、ポジショニング)
機 材:大型テレビ