正多角形をプログラミングで描こう
【概要】
正多角形の図形の特性を考えながらプログラミングに入力する数値を予測し、ワークシートを記載する。予測を基に「スクラッチ(Scratch3.0)」で正多角形を描かせて検証する。図形を描かせる法則に気付き、さらに辺の数を増やしながら多角形を描く。
【実施日】
令和5年12月21日
【学校・学年・科目】
六郷小学校・5年・算数/プログラミング
【目標】
正多角形の図形の特性を考えながら、プログラミングソフト「スクラッチ(Scratch3.0)」で図形を描く
【授業の準備】
1) パワーポイントで作成した「正多角形をプログラミングでかこう」を作成し、プログラミングのヒントとワークシートを作成
2) 「正多角形をかこう!学習ページ(5年生算数教科書より)」のURLをTeamsで児童に配布
【授業の流れ】
1) 子供たちは、Scratch3.0で作成された「正多角形をかこう!学習ページ(5年生算数教科書より)」を児童タブレットで開く。
2) パワーポイントで作成した資料を先生タブレットから確認。事前に学習した「正多角形の特性」を思い出し、正多角形は、辺の長さと角度が同じであることを復習する。
3) この時間は、プログラミングをツールとして活用し、算数の問題解決をする事が目的の為、プログラミングのヒントを大型モニタで提示し(写真1)正多角形ごとの繰り返しの数と角度を考える。
4) 大型モニタに先生タブレットを接続し、プログラミング例として正方形の作成方法を全員で考え、「繰り返しの数」と「回転角度」を予測して完成させた。
5) 同様に大型モニタの先生タブレット画面で、正三角形のプログラミングを作成する為には、「何回繰り返せばいいか?」「回転は、何度にすればいいか?」)を全員で予測した。
6) 回転する角度は、60度という意見と120度という意見があった為、予測を検証する為に2通りのプログラミングを実行したところ、正三角形になったのは、120度だった。
7) 正三角形を作成する際の回転角度を、60度と予測した人と120度と予測した人の違いを、担任の先生から黒板に記載して頂き、内角と中心角について復習。
8) 7での予測結果を参考にして、正五角形、正六角形、正八角形の「繰り返しの数」と「回転角度」をワークシートに記載。
9) ワークシートの数値を基に、各自プログラミングで描かせて検証、間違った場合は修正する。
11) 図形が全て描けた人は、更に辺の数を増やして正多角形を描かせる。
【成果と課題】
手作業での作図を既に学習しているということで、授業で習った正多角形の図形の特性を考えながら全員が積極的にプログラミングでの作図活動が出来ました。内角と中心角、どちらがプログラミングを描く際に適切な角度になるかという点についても、積極的に発表してくれた子供たちのお陰で問題提起がスムーズになりました。課題をクリアした後は、思い思いの作図に挑戦して、各自の作品を見せ合いました。
《利用環境》
端 末:
アプリ:スクラッチ(Scratch3.0)
機 材:大型テレビ
教 材:5年生