「体は、食べたものでできている!食生活を見直そう」
〜筑波大学運動栄養学研究室開発「ばらんすアップ」アプリを活用した栄養指導〜
【概要】
生徒は、授業前準備として指定された一週間の食事の内容について、朝・昼・晩・間食をワークシートに記載した。
学習当日は、「ばらんすアップ」アプリに、各自に配付されたIDとパスワードでログインし、性別・身長・体重を入力した後、一週間の食事内容について、準備してきたワークシートを見ながら回答する。
全ての設問に回答すると主食・主菜・副菜・乳製品・果物について各自が摂取した食事内容に応じた結果がチャート図として出力される。
生徒は、チャート図を基に自分の食生活についての改善目標を考える。
【実施日】
令和4年6月22日
【戸頭中学校・1年生・学級活動】
【目標】
健康な体づくりを考える上で、食生活に意識を向ける事の重要性に気付かせるために、「ばらんすアップ」アプリを使用して各自の食事状況や栄養素等、摂取バランスを可視化することで、今後の食生活を見直すきっかけを与える。
【授業の流れ】
・栄養教諭の話を聴くことを通して、健康な体作りのための食事は、多くの食品から様々な栄養素を摂ることが必要であることを理解する。さらに、「パーフェクト栄養型」の食事を目指すことで、栄養バランスのとれた食事になることを知る。
・「ばらんすアップ」にログインして、分析に係る情報を入力する。
・「ばらんすアップ」の設問に回答し、生成されたチャートを基に自分の食生活を考える。
・自分のチャート図と隣の席のクラスメートのチャート図を比較しながら話し合い活動をする。
・この授業を通しての気づきや、今後の改善点をワークシートにまとめる。
【成果と課題】
「今回の結果を踏まえて今後の食生活を見直すきっかけにして欲しい。」
「体は、自分たちが日々食べた物でできています。」という栄養教諭のお話で締めくくられた今回の授業(令和4年6月22日)だったが、開発者のご好意で今年度中は、今回使用したIDパスワードを継続して使用出来ることになった。
令和4年8月18日現在、栄養教諭が管理者IDで確認したところ、夏休み中に「ばらんすアップ」にアクセスして入力した様子が見られ、食事の量が増えていたり、バランスよく食べてチャート図の数値がよくなっていたりする生徒も見受けられた。
担任からも
「その日の給食から完食を心掛けたり、苦手な野菜も一口は食べたりと、子どもたちなりに意識して生活している様子がうかがえます。」
という嬉しいお知らせがあった。
「体は、自分たちが日々食べた物でできています。」
成長期の大切な時期に頂いた言葉が、これからの子供たちの大きな財産と考える。
《利用環境》
・学習者用タブレットPC、指導者用タブレットPC
・ばらんすアップ
・大型テレビ