【実施日】
12月8日(1組)・12月24日(2組)
【学校・学年・科目】
久賀小学校・5年生・算数/プログラミング
【目標】
正多角形の定義をもとに、プログラミングソフトを活用して多角形を描く方法を考えることが出来る。
【授業の流れ】
《事前授業》
・アンプラグドのプログラミング「ルビィのぼうけん」のワークシートを活用して目的を実行させる為の動きを予測して記載し、考えが間違っていなければプログラムは思った動きをする、目的の動きをしない場合はデバッグをする練習をしました。
・分度器やコンパス、定規等を使用して手作業で正多角形の作図をしました。定規や分度器、コンパスを使って正多角形を正確に早く描く事は、難しいことを体験しました。
1. 学習課題をつかむ「スクラッチではどうやったら正多角形がかけるかな?」
2. スクラッチで正三角形をかこう。
見通しをもつ「〇回繰り返す」「〇°回す」「〇歩動かす」を組み合わせれば出来そうだ。
3. 自力解決をする。
ア 辺の長さを等しくする。
イ 角の大きさを等しくする。
ウ ア、イを3回繰り返す。
4. 比較検討をする。
ア ペアで話し合う。
イ 全体で話し合う。
・辺の長さを決める。(スクラッチ上での数値)
・正三角形の1つの角は、60°(外角が120°)をもとにして考える。
・辺の数が3本だから、三回繰り返す。
5. 適用練習をする。
・他の正多角形もかいてみよう。
6. 学習のまとめをする。
「辺の長さが全て等しく、角の大きさも全て等しい」ようにプログラミングすれば正多角形がかける。
7. 本時の振り返りをする。
紙に書いた時と同じように「辺の長さが全て等しく、角の大きさも全て等しい」ようにするのが大切。多角形の性質を使ってスクラッチで描くと、数字を変えるだけで色々な正多角形を早く正確に描かせる事が出来る事がわかった。
【成果と課題】
作図をイメージしながらプログラミングをさせる為に、事前に準備したワークシート上で、プリントされたスクラッチのキャラクターを手で動かしたり回転させたりして、どのくらい回転させれば思っていた図形が描けるかを推考した。図形の本来の角度(内角)で回転させると角度が不足し、プログラミング上で必要な角度が180°から内角を引いた角度である事をほとんどの児童が予測できた。考えるヒントが必要な児童には、補足のプリントを配付した。
ペア学習、全体発表では、自分の考えを発表したり、積極的に活動に取り組めた。本時の振り返りの時間では「プログラミングソフトを使用すれば正確に早く作図をすることが出来るが、思い通りの正多角形を描く為には、正多角形の性質をもとに正しい数値をプログラミングする必要があること」をスクラッチ3を使用してトライアンドエラーを繰り返しながら理解することができた。
ワークシート上の多角形の角と角を鉛筆で結び、複数の三角形を作って内角の和を計算して辺の数で割って角度を計算する事や、多角形の角度を変更していくことでどんどん円に近づいて行く事など、まだ習っていないさまざまな図形の性質に興味をもつ児童が出る等、深い学びを実感できる活動になった。
《利用環境》
端 末:学習者用タブレットPC、指導者用タブレットPC
アプリ:Scratch3
機 材:大型テレビ
教 材:デジタル教科書5年生算数「プログラミングにちょうせん 正多角形をかこう」
リンク:
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Scratch3.0
・
大日本図書 たのしい算数ウェブ『たのしい算数5年せんようScratch学習用ページ』