「もぐもぐタイム」は何のため?
- 公開日
- 2025/04/17
- 更新日
- 2025/04/17
3年生
今日の給食の時間。
Rさんが担任のもとに来てこう言いました。
「食べ終わっている人と食べ終わっていない人がおしゃべりをしています。食べ終わっている人はしゃべってもいいと思うけど、
食べ終わっていない人は、たとえ『もぐもぐタイム』が過ぎていてもまずは食べ終えた方がいいと思います。
食べ残してしまったら作ってくれた人に失礼だからです。」
「もぐもぐタイム」というのは、いただきます後の10分間、おしゃべりをせず、食べることに集中しようという時間。
Rさんは、「もぐもぐタイム」後の会話は自由、というルールに異を唱えました。Rさんの発言をクラスに共有すると、Sさんは、
「それでは『もぐもぐタイム』の意味がない。『もぐもぐタイム』後は自由におしゃべりしていいはずだ。」と反論しました。
これに対し、Aさんは、
「『もぐもぐタイム』が終わったからといって、そこからおしゃべりに夢中になって食べ終わらなかったら、『もぐもぐタイム』の意味がない。食べ終わっていない人は食べ終えてからおしゃべりすればいいと思う。」と言いました。
すると、Aさんも納得し、「もぐもぐタイム」後もおしゃべりは完食した者同士、とルールが改められました。
Rさんの提案をきっかけに、「もぐもぐタイム」を設定している理由や目的は何か?を考え、その目的のために必要なルールは何か?を考え、最終的に子どもたち自身でルールを修正することができた瞬間でした。
決められた(与えられた)ルールに従うばかりではなく、そのルールの裏にある目的や理由に思いを巡らせ、必要であればルールを変えていく姿勢は、広く社会生活でも必要とされるものですが、学校生活でも常に意識してもらいたいと考えています。