学校日記

ひとり言

公開日
2025/01/07
更新日
2025/01/07

校長室より


【いつか芽が出て成長する日を夢見て、種を植え続けるのが小学校の教育なのかもしれませんね。】

 先生という仕事は誰にでもできる仕事ではありません。

 少なくとも教育に対する情熱や問題意識を持ち、先生としてどのような子供たちを育てたいのか、というビジョンを持って、遂行していく『意志』と『力』を兼ね備えていなければ、先生の仕事は難しいかもしれませんね。

 教師の仕事は増加し、とても忙しいのが現状です。しかし、このような状況にも屈することなく、自分を磨き続け、雑務の波にのみ込まれることなく、自分に挑戦し続けることができるかが重要なのだと思います。

 教師の仕事をしていて、いつも心の底から楽しいと思えるわけではありません。どれだけ努力を重ねても、もどかしい思いで終わることもしばしばです。

 子供たちに誠意を持って接しても、気持ちが通じないこともあることでしょう。

 どうしたらよいか悩むことも多く、行き詰まってしまって苦しい思いもすることもあるはずです。

 私が子供たちの前に立つときにいつも意識していることは、『教育は種まき』であるということです。教室には様々な子供たちがいます。その子にとって大切なことを一人一人丁寧に教えていきます。

 もしかするとその種は、その子に合っていなかったということも考えられます。その子の本当の実態は、外部に表出された言葉や行動などから推しはかるしかなく、本当の実態は見ることができないからです。

 それでも・・・・

 今、どの種を植えたらよいかを考え、決断し、間違えていないことを信じて種を植え続けなければなりません。誰かがよい種を植え続けなければ、よい芽が出ることはないのです。きれいな花が咲かないのです。

 子供たち一人一人が大きく成長するその日を夢見て、いつか芽が出ることを信じ、ただひたすら丹精を込めて種を植え続けるのが、小学校の教育だと私は思っています。