ひとり言
- 公開日
- 2024/04/30
- 更新日
- 2024/04/30
校長室より
☆ちょっといい話☆
【レギュラー落ちで知った本当の厳しさ】
〜タレント 木梨 憲武さん(とんねるず)〜
とんねるずでコンビを組んでいる石橋貴明さんが野球少年なら、一方の木梨憲武さんの方は根っからのサッカー少年だった。
今でこそ、177cmもあるが、中学1年まではクラスでも一番小さい方だったという彼は小学校6年生で始めたサッカーにすっかりとりこになって、中学でも迷わずサッカー部に入部した。
先輩・後輩の上下関係や厳しい練習に慣れながらも多少、『クソっ〜!』と思うようなことがあっても『うん、そういう運命にあるんでしょう』なんて受け止めちゃうという楽天家ぶりをみせて着々と成長。2年生の時、早々とレギュラーになる。
その憲武さんが鮮明に覚えている二つのことがある。一つは中三の頃、『結構強かった』という彼らが絶対に勝てなかった相手のことだ。
『自信というのは何よりもすごい。パワーになるんだよね。その中学は最初から【俺たちは強い】と思っているし、その相手をするチームは【あいつらに勝てるはずがない】と思い込んでしまうんだ。ひょっとしたら技術的には僕らの方が上だったかもしれないけど、どうしても気合いの方が優先するんだね』
サッカーをめぐるもう一つの思い出は高三で味わったレギュラー落ちのつらい挫折感だ。名門中の名門、帝京高校サッカー部に入部した同学年の150人が、次々とふるい落とされていくなかで、歯をくいしばって頑張った彼だが、レギュラーと準レギュラーのすれすれ。何しろ名門だ。後輩にも次々と上手な選手が入部してくる。そして、全国大会進出が決まってレギュラー決定のとき。
次々と名前があがって『最後の候補者は木梨・・・』と聞いて飛び上がりそうになったら『・・・という意見もあったが○○に決定』と非情な宣告をされたのだ。
『最後の最後に残念だったけど、おかげで本当の意味を厳しさを知った。』
ーさわやかな彼の笑顔の陰にある、にがい青春の1ページだ。ー
※みんな苦労しているんですね。苦労しているからこそ『笑顔』が輝くんですね。そう思います。