学校日記

よろしくお願いいたします!

公開日
2024/04/26
更新日
2024/04/26

校長室より

 本日は、小中合同の引き渡し訓練になっております。保護者の皆様、ご多用の中大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。お待ちしております。

【引き渡し訓練校長の話】

※本当は以下の話をしたかったのですが、今日はグランドでの引き渡しになりますので、実際の話は短くします。

 保護者の皆様、中学生のみなさん。今日はありがとうございます。

 今から13年前の3月11日に東日本大震災が起こりました。
 死者・行方不明者22、000人以上、津波によって、家族や、家や、働く場所をなくした人が大勢いました。
 この震災では、多くの小学生の命も失われました。
 帰ってくるはずの我が子が帰ってこない。次の日から大井川小学校に通わせていたお家の人は、帰って来ない我が子を探して学校の周りを狂うばかりに探したと言われています。
 土に埋まった泥だらけになった我が子の遺体と対面できた人、何日も何か月も探しても我が子と対面出来ない方もいました。

 3人の子供を亡くしたお父さんは、13年たった今でも毎日、亡くなった子供たちの写真に話しかけているそうです。子供たちと一緒に津波で亡くなった4年生の担任の27歳の男の先生、学級の女の子を抱いた格好で遺体が発見されました。

 この担任のお父さん、お母さんは『息子が子供たちの命を守ってあげられなくてすみません。』と、亡くなった子供の家を一軒一軒回り、頭を下げたといいます。
 このように東日本大震災では、悲しい出来事がたくさんありました。

 さて、この震災では、みなさんと年が変わらない被災した子供たちが避難場所で、率先して掃除をしたり、食事の準備を手伝ったり、お年寄りを励ましたりする姿がたくさんありました。
 また、みんなが食べるものがなくても、食事を配られる時は順番を守り並んで待っていたり、食べ物を分け合ったりする、そんな日本の助け合う姿に、世界中から驚きの声が上がったことも忘れられません。また、世界中からもたくさんの支援が寄せられました。この震災を通じて、人が人を思う姿、思いやりの心があちらこちらに見られました。

 最後にみなさんに話したいことは、13年前、東日本大震災が起きたとき、東京でも携帯もメールも使えなくなり、電車がすべてストップしてしまいました。学校へのお迎えをお願いしても電車がストップしていたため、数時間も歩いて学校にお迎えにいらした保護者の方もいました。

 災害はいつ起こるか分かりません。お家の人たちと、家族でどこに集まるか、どこに行けばお家の人たちと会えるか決めておいてください。
 災害はいつ起こるか分かりません。そのために、学校で様々な訓練を行っています。
 
 これからも万が一に備えて、しっかり心の準備と訓練を行っていきましょう。