10月も後半に入っていきます
- 公開日
- 2023/10/20
- 更新日
- 2023/10/20
校長室より
おはようございます。朝晩はめっきり寒くなってきました。
秋の深まりを感じます。高井小の児童のみなさん。今日も明るく元気に生活していきましょう。みなさんの登校を楽しみに待っています。
〜「ごめんなさい」「ありがとう」の言葉〜
夏休み、実家に帰った時に、デパートに行きました。休みの日なので、とても混んでいました。エスカレーターが混んでいるので、私は階段を上がることにしました。
すると、7、8歳くらいの足の不自由な男の子が、デパートの階段を松葉杖で上がっていきました。その子の額から玉のような汗が流れています。足を持ち上げるのも苦しそうでした。
私は大丈夫かなと思いながらも、声をかけずに、通り過ぎようとしました。その時、若いお兄さんがその子に手を差しのべて、「ぼうや、大変だね。お兄さん、手伝ってあげようか」と優しい声をかけました。
私は「しまった!」と、声をかけなかったことを後悔しました。
でも、「やめろ、ぼくは一人で上がれるぞ!」その子は腹立たしそうに言いました。私は「なんて子だろう、せっかくの親切心を・・・」と思いました。私はまるで自分が言われたような不愉快な気持ちになりました。
すると、「ごめんよ。ぼうや、がんばれ!」。また、優しい声が聞こえました。
その子は、「ありがとう。お兄ちゃん」と、微笑みながら言いました。
その会話は、私の心の奥にグサッと突き刺さりました。今の時代に、本当に信じられないような会話でした。
「ごめんなさい」「ありがとう」の言葉は、なんと温かい言葉なのだろうと、このとき改めて感じました。私は、感動でしばらくその場から動けませんでした。
声をかけることができなかった自分を情けなく思いました。もし、自分が声をかけて手を差しのべたとき、拒否されて「ごめんなさい」が言えたかどうかを考えると、自信がありませんでした。
こちらの親切が、かえって迷惑だったりすることがあり、「しまった!」と思うこともあるのですが、その時にとっさに「ごめんなさい」が言え、励ますことのできた若いお兄さんのような心をもちたいと、つくづく思いました。
今も人間として、勉強の毎日です。
※今日も子供たちの光り輝く姿をたくさん見つけていきます。
今日は、午前中、2年生と一緒に町探検に行ってきます。とても楽しみです。
お手伝いをしてくださる2年生の保護者の皆様。本当にありがとうございます。よろしくお願いいたします。