ひとり言
- 公開日
- 2024/08/18
- 更新日
- 2024/08/18
校長室より
夏休み期間中に、何冊か本を読みました。その中で、印象に残った内容を紹介します。
☆今やる人、できる人の習慣☆ 〜林 修さんの本より〜
世の中には数多くの時間のムダと言ってよい行いがあります。何もしないでごろごろ寝ている。なんとなくテレビを見ながらダラダラ過ごす。こういった時間は確かに『無駄』と言いたくなるかもしれません。しかし、精神を弛緩させる、つまり、心の疲れを取ってのんびりさせてやるために必要な時間かもしれません。
それに対して、本当に無駄と言いたくなるのが、愚痴や不満を言っている時間です。
僕は一人で飲むことが多いので、たとえば居酒屋さんなどで、二つのグループに挟まれてしまうことがしばしば起きます。そんなときは貴重なチャンスだと思って、本を読んだり、携帯をいじったりするふりをして、こっそり話を聞いています。
そうすると、確かに多いんですよ。愚痴や不満が。会社に対して、取引先に対して、上司に対して、その場にいない同僚に対して、等々。それが、解決に向かっていく前向きの話ならいいんです。でも、僕が聞き逃しているだけかもしれませんが、そういう話はまず出てこない。さらに言うと、そうやって愚痴や不満を言っている姿が、また美しくない。黙っているときにはとても美しい女性でさえ、その瞬間は顔が歪んで見えたりするから不思議です。
一方で、まったく愚痴や不満の聞こえないグループに出会うときもあります。そういうときはたいてい、新しい仕事についての情熱的な話が耳に入ってきます。その表情も、生き生きとしていて見ていて楽しくなります。同じ空間で、同じようにふるまっていても、中身は随分違うものだと、つくづく思います。
100%満たされていない限り、愚痴や不満は、絶えず、発生する可能性があります。しかし、直接不満の相手に訴えるならともかくも、それをかげで言ったところでどうにかなるわけではありません。
それだけでなく、同時にもったいないことをしているなあ、とも思うのです。考えてみてください。
世の中のヒット商品と言われるものの多くが、愚痴や不満をもとに世に現れたものです。たとえば、今、僕の手元には4色のボールペンがありますが、これはいちいち4本持って歩くのは面倒だなあ、何とかならないかなという愚痴が生み出した産物なのではないでしょうか。また、同じように消せる蛍光ペンもあります。蛍光ペンで間違った箇所をマーキングしてしまうことは案外多く、それが元に戻らないことへの不満がなかったら、こういう商品が生まれたでしょうか?
このような愚痴や不満は、物や環境の改変を促す重要な力となりうるものなのです。会社に対しての不満は、もしかしたら、あなた方が協力して会社の何かを変えることで、言う必要のなくなるものかもしれません。その努力を怠って、ただ不満を口にするだけでは、一層不満を抱く状況になっても仕方がありませんよ。
今述べたのが、愚痴や不満の『外向き』の活用法です。
※とても印象に残った一節でした。自戒の念を込めて・・・読ませていただきました。勉強になりました。